2026.5.12
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2025.12.22
「マゲシカを守る人権救済申立」について、日弁連人権擁護委員会から、「この件は取り扱うことができない」という結論が伝えられました。これについて、申立人代表と主任弁護士からの報告と今後の展望を以下に記します。
2025年12月22日
「マゲシカを守る人権救済申立」のご報告と展望
申立人代表 長野広美
主任弁護士 菅野庄一
日弁連人権擁護委員会への「マゲシカを守る人権救済申立」(2025年2月6日提出)について、ご協力をいただき感謝申し上げます。
この申立について、2025年12月1日、人権擁護委員会から「この件について当委員会は取り扱うことができない」という結論が伝えられました。
同通知に先立ち、11月19日に弁護士会館会議室で、審議委員から上記結論に至る経緯の説明を受けました。通常、人権擁護委員会の審議は非公開で結論のみ通知されるとのことですが、今回は、事案の重大さに鑑み、また取り扱いの可否に関して賛否が分かれて全員一致の結論ではなかったこともあり、通知に先立って特別に理由を説明する場を設けたとのことです。
人権擁護委員会が消極的結論に至った理由として挙げたのは主として次の2点です。
1. マゲシカに象徴される馬毛島の自然生態系の侵害を人権侵害と捉えるかについて、日本では自然環境に対する権利が法制化されておらず、司法も認めるに至っていない。
欧米の法制度や先例を調べたが、欧州人権裁判所が気候変動について人権侵害と認めた例がある一方、否定した例もある。認めた例を見ると、生命、健康、財産など、気候変動の被害が人間に関わる例であり、また被害実態が明瞭に把握できる例であった。
これに対して、馬毛島の件は、マゲシカの生存が脅かされる、絶滅のおそれがあるということが、日本で「人権」の枠組みに入れられるのか、生命、健康、財産侵害に当たるのか疑問視された。
その一方では、「新しい人権」として捉えるべきだという意見もあり、議論を重ねた結果、人権擁護委員会としては消極的結論となった。
2. 人権擁護委員会として強制力のある調査権限を有していないという限界がある。防衛省が馬毛島への立入許可を出さない可能性があり、現地調査ができなければ、結論を出すことが困難であり、申立人が期待する成果を出せないで終わる可能性がある。
以上が、日弁連人権擁護委員会の審議結果のご報告です。
環境問題に係わる法制度の遅れが日弁連の審議にも影響を及ぼしていること、日本の法曹の人権意識が諸外国に比較しても出遅れている感が否めないことは残念ですが、経過説明に臨まれた委員の中にも積極意見が存在したことには、この申立てが無駄ではなかったと感じ取ることが出来ました。加えて、今回の申立てを一里塚ととらえ、自然保護を人権の一つとして認知させるために、今後どのような運動を展開すべきかについて、ヒントを得たようにも思いました。それは「自然環境」と合わせて「生活環境」を人権救済の対象に加えることではないかと考えられます。
現在も、そして将来も、馬毛島をとりまく問題状況は、鹿児島県の馬毛島を超えて沖縄県の辺野古・大浦湾などを含む南西諸島全域における軍事基地化に直結しています。
したがって、南西諸島における市民の安心安全な生活環境の保全と自然環境・野生生物の保護を人権救済の目的に据えて運動を継続し発展させることを一つの展望として提言し、報告とします。
なお、現在、馬毛島では、基地建設および工事費は拡大の一途で、今年度予算もさらに2,000億円以上が追加され天井知らずの巨額工事となっています。陸地においても海洋においても多数の巨大重機や台船が投入され、全国から労働者がかき集められるだけでなく、多国籍の外国人労働者も投入されての強引な工事が進み、マゲシカを含む自然生態系への保全措置は絶望的に見えます。環境アセスで示された保全対策そのものが不十分である上に、工事主体である防衛省だけしか現状確認できないままでは、生物の生息環境の破壊が進む危険性がより一層高まっています。加えて、歴史ある漁業を営む馬毛島周辺の漁業者や種子島の住民らに、甚大な悪影響を及ぼすことも看過できません。馬毛島基地建設は直ちに見直し中止するべきです。
以上
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2025年8月に、定期航空便から乗客により撮影された馬毛島のようすです。
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2025.2.7
「マゲシカを守る人権救済申立書」を、2月6日(木)午前中に日本弁護士連合会人権擁護委員会に提出し、午後に、衆議院第1議員会館会議室で院内集会を開催しました。国会議員は10名の方々参加され、全員にコメントをいただきました。一般参加者は約30名の方々でした。
2/6院内集会のビデオは、UPLAN(ユープラン)により、YouTubeにアップされています。
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2025.2.2
院内集会「マゲシカを守る人権救済申立」
防衛省・環境省に問う「環境アセスは何を守るのか」
マゲシカを辺野古のジュゴンの二の舞にするな
「馬毛島の自然を守る会」からのお知らせとお願いです。馬毛島では、自衛隊と米軍が共用する軍事基地の建設工事が急ピッチで進められています。島の大部分が工事区域で森林や草地が失われ、かつては一面緑だった島が、今は土砂剥き出しの茶色の島と化しています。このままでは「絶滅のおそれのある地域個体群」マゲシカが絶滅しかねません。私たちは、基地建設を止めマゲシカを守ることを目指して、2月6日に日弁連人権擁護委員会に「マゲシカを守る人権救済申立」を行い、あわせて衆議院議員会館で院内集会を開催します。院内集会には、多くの皆さまのご参加をお願いします。
●院内集会「マゲシカを守る人権救済申立」
日時: 2月6日(木)16:00~17:30
場所:衆議院第1議員会館 第2会議室(15:30よりロビーで通行証を配布)
●報告
1.馬毛島の現状・ドローン撮影及び地元からの報告
(長野広美 馬毛島の自然を守る会)
2.辺野古と馬毛島の杜撰な環境アセス--ジュゴンとマゲシカは生き残れるか?
(花輪伸一 沖縄環境ネットワーク)
3.環境アセスの制度改革を求める日弁連の立場及びマゲシカ救済申立の要点
(菅野庄一 弁護士)
【主催】馬毛島の自然を守る会 HP:https://mageshikahp.jimdofree.com/
【後援】沖縄等米軍基地問題議員懇談会
【問い合わせ】馬毛島の自然を守る会・長野広美(090-3109-4488)
鹿児島県の種子島北半を占める西之表市の西岸沖合に、馬毛島(まげしま)という小島が浮かんでいます。この島でいま、自衛隊と米軍が共用する2本の滑走路を中心に、一大軍事基地の建設計画が進んでいるのは、ご存知かもしれません。2023年1月には工事が始まり、当初の計画では2027年完成のはずだったのに、今年1月には「2030年完成見込み」と変わりました。
馬毛島には豊かな自然と歴史があり、海の幸をはじめ「宝の島」として種子島の住民から拝まれる存在でしたが、1970年代以降、次々と筋の悪い開発計画の標的となって、その極めつけが、米海軍空母艦載機離着陸訓練施設の移転先が化けた「自衛隊馬毛島基地」です。軍事施設がなかった場所に、まったく新しく基地を作るのは戦後初。歴代の開発計画が持ち上がるたびに、漁師や周辺住民は訴訟を含む反対運動を重ねてきましたが、沖縄の辺野古で進む普天間代替基地建設と同様、米国から急(せ)かされるこの馬毛島基地は、日本政府=防衛省が問答無用でごり押しを続け、いまのところストップがかかりません。
馬毛島のユニークな生態系を代表するのが、ニホンジカの亜種で「絶滅のおそれのある地域個体群」(環境省レッドリスト)とされるマゲシカです。日本列島のシカの中でも最古の特徴を残すこの貴重な群れが、基地建設によって文字どおり絶滅の危機に瀕しています。開発前と現在の写真を見比べてください。古来、小さくとも緑濃い島の自然に適応して命をつないできたマゲシカが、こんな裸の荒れ地で暮らせるはずがありません。防衛省は、形式的な環境影響評価(アセスメント)の手続きを取ったものの、その記述は「どうなっても知らないよ」と言わんばかり。おまけに、こんなに植生をはぎ取った状態で「200~300頭増えた」と豪語するのです。
そこで、長く保護活動に取り組んできた「馬毛島の自然を守る会」を中心に、日本弁護士連合会の人権擁護委員会に対して「人権救済申立」をすることにしました。「えっ、マゲシカが人権問題?」と意外かもしれませんが、マゲシカがいなくなるほど馬毛島の自然環境が破壊し尽くされることによる住民生活への影響や、民意も科学も無視した日本の環境影響評価制度の問題点を訴え、同委員会が独自調査に乗り出すこと、その結果として防衛省と環境省に改善を提言することを求めています。
これに対し、人権擁護委員会メンバーが注目するような個人35人と11の団体が申立人に名を連ねて、2月6日(木)に申立書を提出したあと、午後4時からメディアと一般市民向けの院内集会を開催します。ぜひ、馬毛島の知られざる惨状と、今回の取り組みについて最新報告をお聞きください。
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2025.1.27
南日本新聞ウェブニュース(2025.1.25)が、馬毛島の空撮動画(2025.1.10)を配信しました。
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<申立人の募集は終了しています>
2025.1.17
申立人および委任状の申し込み・提出を1月30日(木)まで延長しています。ぜひ、申立人に加わって下さい!
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<申立人の募集は終了しています>
2024.12.4
マゲシカを守るため、
人権救済申立人になって下さい!
マゲシカ保護のため、日本弁護士連合会へ「人権救済申立」を行います。ぜひ、申立人・申立団体になって下さい。よろしくお願いします!
上の写真は2024年11月の馬毛島です。米軍および自衛隊が軍事訓練のために使用する馬毛島基地の建設工事が急速に進められています。そのため、島の大部分の樹林が失われてしまい、マゲシカが生息できる樹林や草地は、島の外周のわずかな部分にしか残されていません。防衛省調査(2023年)では1,000~1,200頭とされていますが、本当にこれだけの数のマゲシカが生息可能なのでしょうか? そして将来にわたって絶滅することなく生存できるのでしょうか?
この取り組みに賛同してくださった個人・団体の皆さまへ
このほど、法律家チームを中心に準備してまいりました申立書の案文がまとまり、いよいよ日弁連人権委員会への申立てに動こうとしております。
つきましては、「賛同人」から一歩踏み出した「申立人」を受諾の上、申立書にお名前を連ねていただきたく、改めてお願いいたします。
ご賛同いただいた個人・団体の皆さまにはメールにて、申立人依頼状・委任状・人権救済申立書(案)をお送り致します。申立人・委任状の詳細については、依頼状に記述してありますので、なにとぞよろしくお願いします。
まだ賛同されていない個人・団体の皆さまも、これからご賛同、申立人になることができますので、ぜひご参加をお願いします。以下の馬毛島の自然を守る会のメール・アドレスに、賛同および申立人受諾の旨メールをいただければ、申立人依頼状・委任状・人権救済申立書(案)をお送り致します。
馬毛島の自然を守る会
代表 長野広美
〒891-3221鹿児島県西之表市伊関1115
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<賛同人の募集は終了しています>
2024.9.13
軍事基地建設で生息地を失う
マゲシカ保護のために、ご賛同を!
急激に進む琉球弧の軍事要塞化において、最北端にあたる種子島の馬毛島(まげしま=種子島北部、西之表市西岸沖合の小島)で、戦後はじめて最初から日米共用を目的とする大規模基地建設計画が強行されていることはご存知かと思います。絶滅の恐れのある地域個体群マゲシカをはじめ、生息を脅かされる生きものが少なくありません。これまで、市民有志による多様な異議申し立てはもちろん、伝統的な生業の権利をめぐり漁業者による複数の裁判が試みられてきましたが、計画は止まりません。
このたび、長年馬毛島の環境保全に取り組む「馬毛島の自然を守る会」を母体として、日本弁護士連合会(日弁連)の人権委員会に「人権救済申立て」を行うことにしました。勝訴すれば法的拘束力をもつ裁判とは異なるものの、生物多様性条約違反と、日弁連が憲法に基づいて提唱する「環境権」および「自然享有権」の侵害を訴えた今回の人権救済申立てが受理されれば、日弁連が政府に現地調査を求めるなど、これまで以上に実効性の高い環境保全につながる可能性があります。
添付の呼びかけ文をご一読のうえ、ぜひ賛同人に加わってください! なお、本件は裁判ではありませんので、申立人になっても法的な義務や不利益は生じません(詳しい賛同条件は呼びかけ文を参照のこと)。
※本件についてのご賛同、およびお問い合わせはメールで下記までどうぞ。
・団体の場合には、組織決定をお願いします。
・個人の場合には、「個人名(所属・肩書き)」の記述でお願いします。
ご賛同は ⇒ [email protected]
